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2013.05.31
今朝の知的財産戦略調査会小委員会では、元特許庁長官で東京中小企業投資育成(株)の荒井寿光社長や、東京大学TLOの本田圭子取締役をお招きして、中小企業の知的財産戦略と、大学における研究成果の事業化についてお伺いしました。
これまで中小企業の支援策は、融資や資金繰り対策など資金面での支援が中心でしたが、単に経営基盤の安定化だけでなく、競争力を強化するためには、中小企業が持つ技術やノウハウそのものを支援していく必要があります。中小企業の成長戦略の要となるのが知的財産の支援です。
また、日本における大学から企業への技術ライセンスは、アメリカに比べて中小・ベンチャー企業が少ないのが現状です。中小企業でも大学が持つ技術を活かしやすいように、大学も研究成果の使い道を分かりやすく示していく必要があります。
小委員会では、今後、国際標準や知的財産の法整備などの検討を進め、6月中を目途に議論を取りまとめます。