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2021.02.04

コロナ宿泊療養施設 都内ホテルを訪問

今日は、都内にあるコロナ患者の宿泊療養施設を訪問しました。
ここ数日、感染者数は減少傾向にありますが、高齢者の感染者は増えており油断はできません。依然として医療現場の逼迫状況は続いており、入院を待つ方々が自宅やホテルでの療養を余儀なくされている状況が続いています。

(写真撮影の時のみ、マスクを外しています)

 

 

自宅療養や宿泊療養で最も心配されるのが、急激な容態変化による突然死です。都内の宿泊療養施設では、現時点ではそうした事案は発生していませんが、その背景には、①入所の段階で、重症化の可能性のある患者はホテルでなく病院に入れるよう厳しい基準を設ける、②ホテル内での症状のモニタリングを確実に行う、③万が一、病状が悪化した場合にスムーズに病院に搬送する体制をとる、等の対策が取られているそうです。

患者さんの多くは、宿泊療養よりも自宅療養を望む方が多いそうですが、宿泊療養施設は自宅とは比較にならないほど監視体制が充実しています。患者さんが各自で入力した健康状態がオンラインで共有されます。患者さん一人ひとりの健康状態について、看護師と医師とがオンラインでレビューを行っています。

 

 

医師や看護師、行政の方々をはじめ多くの関係者が、それぞれ別々の所から集まって入れ替わり立ち替わり働いているので、所内のゾーニングや作業手順の情報共有が非常に重要です。レッドゾーンの手前には防護服の着脱の手順などのマニュアルが。レッドゾーンとグリーンゾーンの間には窓ガラスが設けられ、窓越しに患者さんの対面診察を行うこともあるとのこと。

 

 

私はこの1年あまり、主に経済対策の面からコロナ対策に関わってきました。経済面では、いま最も必要なのは、経済活動の自粛に対して必要な所に十分な補償を行うことだと思っています。現在の協力金や一時金では不十分であるだけでなく不公平感を助長するばかりです。経済面でしっかりとした政策を打ち出していくことが、医療現場を裏側から支えていくことになると考えています。
コロナ患者と最前線で接する関係者の方々の疲労やご不安は想像を絶するものがあります。極限の状況下で患者さんに丁寧に接してくださるお姿に、心から感謝と敬意を申し上げます。