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2019.11.16
旧労働省出身で男女雇用機会均等法の生みの親であり、働く女性の草分け的存在である赤松良子元文部大臣が、政治家や各界のリーダーを目指す女性のために創設した『赤松政経塾』で、講演の機会をいただきました。
日本の女性の国家公務員にとって、赤松先生は特別な存在です。私が国家公務員になったのは、公務員ならば男女差別がないだろう、と思ったからですが、就職面接の時、入口で既に差別があることを知りました。平成8年当時ですら、いわゆるキャリアの枠では女性を採用しない省庁があったのです。それでも、赤松先生の時代の女性の苦労に比べれば、私の世代の苦労や悔しさなんて、百分の一、千分の一にもなりません。今ではどこの省庁でも、女性が働くことは当たり前になりました。
政治の世界は、さらに女性の進出が遅れている分野です。塾生の方々は30代から50代を中心に、様々な分野で活躍されている女性が集まり、中には一ヵ月に一度の勉強会のために地方からはるばる上京される方もいらっしゃいました。今年の春の統一地方選では、赤松政経塾の塾生9人が挑戦し、6人の方が当選されたと伺いました。
私のお話は、3つの職場を経て政治の世界に入ったつたない体験談ですが、これから政治を志す方々に、何かのお役に立てれば幸いです。