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2018.05.24
私の所属する派閥の清和政策研究会(細田派)では、国会開会中の毎週木曜日に政策勉強会を行っています。今年前半は、『2つの国難 ― 人口減少と北朝鮮問題 ―』というテーマで、十数回にわたって各分野の有識者の方々をお招きしていますが、今日は『ハーバードでいちばん人気の国・日本』で有名な作家・コメンテーターの佐藤智恵さんにご講演をいただきました。佐藤さんは私にとってコロンビア大学ビジネススクールとボストンコンサルティンググループの先輩であり、最近はテレビの「世界一受けたい授業」や「とくダネ!」等でもご活躍でいらっしゃいます。
世界的に著名な経営者を数多く輩出しているハーバード・ビジネススクールでは、必修授業の中でも数多く、日本経済や日本企業のケーススタディが扱われています。なぜハーバードは日本から学ぶのか?佐藤さんが自らハーバード大学ビジネススクールの教授陣や学生に取材を重ねたところ、驚くほど日本への称賛の声が聞かれるのだそうです。奇跡的な戦後復興、独創的でユニークな企業、真面目で勤勉な国民性…、詳しくは佐藤さんの著書をお読みいただければと思いますが、まさに『日本の強みは日本人』だというハーバードの視点は、日本人の一人として大変嬉しくなります。残念なのは、それほど数多くの日本の事例が扱われているにも関わらず、ハーバード大学への日本人の留学生は今やすっかり中国、韓国、インド等からの留学生に席巻され、少数派になってしまっていることです。グローバルに活躍したいと願う若い人達や、ノーベル賞を取ろう!という研究者の方々を、国の政策で、もっと応援していく必要があります。
私達は日頃、政治の中にいると、「国民から」どう見られているかを最も気にしますが、佐藤さんのお話からは、この国が「海外から」どう見られているか、という、普段とは全く違った示唆を与えていただきました。これまで何度も国難を越えてきた日本だから、きっとまた奇跡を起こせる、そんな希望と確信をくれた貴重なご講演でした。