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2017.12.27
高校生世代のための学習支援施設「リファインド」を訪問しました。NPO法人のキッズドアさんが、東京都教育庁からの委託を受けて昨年10月にオープンした施設です。現在、政府では児童福祉の充実に取り組んでいますが、民間による取り組みの貴重な実例として、西村康稔内閣官房副長官と松本文明内閣府副大臣、厚生労働省子ども家庭局の方々と共に訪問させていただきました。
四谷三丁目駅から歩いて数分、薬局のあるビルの上に子ども達の憩いの場があります。高校への再入学や高卒認定試験を目指す生徒さんや在校生が、好きな時に来て自由に勉強ができ、職員やアルバイト、地域ボランティアなどの大人の方々が勉強の手助けをしてくれたり進路や生活の相談にのってくれる、皆でお料理を作ったりすることもあるそうです。
先進国である日本でも、子どもの貧困は深刻な問題です。キッズドアの渡辺由美子理事長は、「親の収入格差のせいで子ども達に教育格差が生じてはならない」という信念から、経済的に厳しく、塾などの有料サービスが受けられない家庭の子ども達を対象に、この事業を始めたそうです。子ども達の授業料は無料、子どもの教育に関心のある大学生や社会人ボランティアの方々の協力と、サポーターの方々の寄付によって成り立っているとのこと。週5日、月曜と金曜以外の夕方5時から8時まで、いつでも立ち寄れる、大人が見守ってくれる居場所があるということは、子ども達にとってどれほど有難く、心の支えになるだろうか、と感じました。子ども達一人ひとり全員が自分の将来に希望を持てるように、国ができること、果たすべき責任を改めて考えさせられました。