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2017.07.08

青山周平議員の後援会で女性活躍の講演

国会議事堂も自民党本部も選挙区内にある私にとって、新幹線での出張は年に数回しかない貴重な機会です。当選同期である愛知12区(岡崎市・西尾市)の青山周平衆議院議員の後援会の女性部「あまね会」にお邪魔し、女性活躍についてお話しさせていただきました。

 

 

近年、政治の主導で「女性の活躍」が大きなテーマになりました。働く女性の一人として私自身は、仮に自分が女性でなかったとしても、あなたに仕事をしてほしい、と声を掛けてもらえるようになりたい、というのが正直な思いです。また多くの女性にとって「女性の活躍」とは、会社や組織に勤めるかどうか、報酬があるかどうかとは関係なく、社会のために何かをしたい、生きがいをみつけたい、という切実な願いであるような気がします。

待機児童を解消すれば即、女性が活躍できるわけではありません。もっと根本的に、女性が活躍できる社会を実現するために、私は3つのことを考えています。

1つは、日本特有の残業体質を改め、仕事を成果で評価する「成果主義」の考え方をもっと広げること。女性は、何時間でも残業するような働き方をしていたら、男性と対等には働けません。出産・育児になった段階で、男性と同じ土俵には残れないから退場しろ、ということになってしまいます。女性だからこそ、量より質の働き方をする。成果主義の働き方は、女性にとって有利だといえます。
また最近は男性の育休も増えていますが、昔ながらの残業重視の働き方では、男性は育休をとったとたんに、「きみは出世競争から降りるのか?」という話になってしまいます。仕事できちんと成果を出せば、ある程度時間の自由がきく、という働き方は、男性にとっても有利です。

2つめは、日本の高度経済成長を支えた三種の神器、終身雇用、年功序列、企業内年金の根本的な見直しです。人生100年時代、『レールからの解放』と言われていますが、これからは一人ひとりそれぞれ多様な人生の可能性が広がります。
終身雇用を前提とした年功序列の人事体系・給与体系では、女性は出産・育児でレールから降りざるを得ない、イクメンのお父さんは出世を諦めざるを得ませんが、アメリカやヨーロッパのように転職が当たり前の世の中ならば、たくさんの選択肢があって、出産・育児が終わったら、また新たに別のレールを選べばよいのです。
社会保障の制度も改革が必要です。私は転職を重ねてきたので、例えば年金では、学生時代に国民年金、役所に就職して共済年金、民間に転職して厚生年金、自民党の公認が決まって会社を退職して国民年金、政務官になって共済年金、政務官が終わって再び国民年金・・・と変更を余儀なくされ、そのたび毎に社会保険事務所や年金事務所で手続が必要でした。制度面でも人生の自由な選択をサポートすべきだと考えます。

最後に、女性議員の数を増やそう、という動きについて。日本は諸外国に比べてあまりにも遅れており、女性議員の増加は急務ですが、同時に、女性の活躍のためには女性の活躍に理解のある男性を増やすことも重要です。4人の子どものお父さんで幼児教育の最前線で仕事をされていた青山周平議員も、強い女性の味方の一人です。男性の議員の方々にも、娘さんの子育てなどを通じて女性の活躍について女性議員以上に真剣に考えてくださる方が増えています。女性であることなど、問題にもならない。いずれはそんな世の中になることを心から願っています。

 

帰りの新幹線の中で。。