Blog
2015.11.22
外務政務官としての初めての出張は、バルト三国のエストニアと地中海のマルタ共和国です。
エストニアは大相撲の把瑠都関の故郷として有名です。バルト三国の最も北側に位置し、日本からも毎年8万人もの観光客が訪れます。私も10年ほど前に訪れましたが、当時よりもずっと街が賑やかになっているのに驚きました。
日本でもいよいよマイナンバー制度が始まりますが、エストニアはマイナンバー先進国として知られ、選挙もインターネットで投票できることで有名です。
最初の訪問先は、エストニア経済通信省のオヴィール企業大臣。先頃、丸紅がエストニアの乳製品を輸入したり、楽天がエストニアのベンチャー企業に投資するなど、二国間の経済面での交流が進んでいます。オヴィール大臣は観光も担当しており、日本ではまだ広く知られていないエストニアの魅力について熱く語ってくださいました。
そして、カリュランド外務大臣を訪問しました。カリュランド外相は、2007年にエストニアがロシアからサイバー攻撃を受けた時、駐ロシア大使として毅然とした態度で臨まれたことが国民的人気を呼び、将来の大統領候補ともいわれる方です。私はエストニア国旗と同じ青・黒・白の服装で訪問したところ、大臣も同じ青のジャケットをお召しになっておられ、とても喜んでくださいました。
駐エストニア特命全権大使の甲斐大使と、エストニア大使館の皆様との記念撮影です。
夜は、現地でご活躍されている日本人の方々との意見交換の機会をいただきました。沖縄や鳥取など地域に根差した企業が、思いがけないきっかけから、エストニアで研究開発や製造、販売を進めている実情を知りました。ビジネスは早い者勝ちです。いち早くエストニアにビジネスチャンスを見出された先見の明に感服しました。また、タリン工科大学で研究に携わる方々からも、エストニアと日本の意外な共通点をお伺いしました。ご活躍をお祈りしています。