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2015.03.25

危険ドラッグの水際対策

衆議院財務金融委員会の与野党のメンバーで、東京税関を訪問しました。先般、関税法の改正案が衆議院で可決し、いま参議院でも議論が行われています。今回の改正のポイントは危険ドラッグ対策の強化です。

近年、危険ドラッグの原料の指定薬物の輸入が急増していますが、現状では指定薬物は税関当局が没収できる輸入禁制品に指定されていないため、発送先に連絡して廃棄するなどの措置しか取れずにいます。今回の法改正で指定薬物を輸入禁制品に追加し、水際での取締りが強化されます。

 

羽田空港の税関にて。年間55kgもの覚せい剤など違法薬物が摘発されているとのこと。1kgあたり1億円もの値段で取引されるそうです。写真左の麻薬探知犬はラブラドルレトリバー。秋田犬や柴犬は鼻が低くて、残念ながら麻薬犬には向かないそうです。写真右は入国旅客がペットフードの袋に入れて持ち込んだ違法薬物です。違法薬物の入ったカプセルを胃の中に大量に飲み込んで入国した外国人のレントゲン写真も見せていただきました。

 

 

江東区新砂の東京国際郵便局の中にある東京外郵出張所を訪れました。海外からの国際郵便物を受け取るのは日本で6ヶ所。1日に1万個もの国際郵便物をひとつひとつチェックし、不審な郵便物はX線にかけたり開梱して検査をしています。送り状を目視でチェックするのは非常に集中力がいる仕事で、15分交代で取り組んでいるそうです。写真右下は中国茶の箱に入った違法薬物、手口が巧妙化しています。

 

 

 

その後、東京港の埠頭監視カメラシステムの監視室にお邪魔しました。24時間体制で臨まれることも多いそうです。「日本国内に犯罪を持ち込ませない」税関で働く方々の強い意志に守られていることを実感した貴重な視察の機会でした。