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2014.09.30
明治学院大学の法学部政治学科の特別講座、『政治学特講』に、ゲストスピーカーとしてお招きいただきました。2週間交代で国会議員が講師に訪れて、大学3、4年生の方々と一緒に政策決定過程における国会議員の役割について講義・討論する授業ですが、私は主に、官僚から見た政治の世界についてお話させていただきました。
新卒で霞が関に就職して最初の仕事が、国際会議での大臣の発言応答要領にインデックスシールを貼る仕事だったこと。ジュネーブのWTO閣僚会議の議場で、他省庁の方々から「どけ!」と怒鳴られながら必死で政務次官の席を確保したこと。国会開会中には野党からの質問通告がいつまで待っても来なくて、連日明け方まで残業したことを思い出します。官僚から政治を志す人は多いですが、私自身が政治家になりたいと思うようになったのは、役所を辞めてビジネスの世界で働くようになってからのことでした。
政と官との関係はどうあるべきなのか?民主党政権時の混乱を経て、政治主導のあるべき姿の模索が続いています。政治が官僚の人事にどこまで踏み込むべきなのかという論争の末に生まれた内閣人事局や、各省庁にまたがる案件を官邸の下に集約した結果肥大化してしまった内閣官房・内閣府の問題など、かつて行政の立場で直面していたテーマに、今また政治の立場から取り組んでいます。
お話ししたいことをいろいろ準備していたのですが、質疑を含めた75分はあっという間に過ぎてしまい、続きは来週となりました。