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2014.08.04

東京ガス根岸工場見学

東京ガスの根岸工場を見学させていただきました。根岸工場は、1969年に日本で初めて液化天然ガス(LNG)を輸入し、全長6万キロにわたるガス導管を通じて、関東圏を中心に都市ガスを供給している一大基地です。

液化天然ガス(LNG)は、二酸化炭素排出量が石油の75%、石炭の60%と少なく、硫黄酸化物を排出しないクリーン・エネルギーとして、我が国全体の一次エネルギーの22%を占めていますが、ほとんどをオーストラリアやマレーシア、カタール、サハリンなどからの輸入に依存しています。原子力発電所の停止以降、火力発電向けのLNG需要が高まるとともに、世界的な原油価格の上昇に伴ってLNG価格も高騰し、LNGの安定的な調達が日本にとって深刻な課題となっています。他方アメリカではシェールガス革命が進み、安価にLNGを調達する可能性が広がりました。日本企業もアメリカでのシェールガス開発や液化プロジェクトに出資・参画する事例が増え始めています。

今日は、海外からタンカーで届いたLNGが工場のなかで都市ガスに変えられ、需要先に送り出されるまでのプロセスを、実際に-162℃のLNGを使った実験も拝見しながら、分かりやすく説明していただきました。

 

 

 

氷点下-162℃の液化天然ガスに浸すと、カーネーションの生花はパリパリに凍ってしまいます。おもちゃのゴムボールも、体積が縮んでカチカチに…。

 

 

写真左はLNG地下タンク。地上タンクと違って緊急時にLNGが外に漏れ出す危険が少ないため、危機管理の意識が高い韓国や台湾などでも導入されているそうです。

写真右はガス導管、直径70cmの管の中を都市ガスが時速約70km/hで走っているそうです。首都圏のガス管ネットワークには4,000ヶ所に地震センサーが張り巡らされ、災害データは公共機関とも共有されているとのこと。ガスの安全対策は想像以上に進んでいることを知りました。