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2026.03.14
日本とイギリスの政財官の方々が集まる日英21世紀委員会に出席するため、山梨県富士吉田市を訪れました。経済・外交・防衛・保健衛生など多岐にわたる分野での日英協力の可能性について議論が行われる中、私は『外交安全保障における多国間枠組み強化に向けた、シーレーン維持やCPTPPを通じた日英協力』というセッションに参加しました。
CPTPPとは、日本、オーストラリア、カナダなどアジア太平洋の11ヵ国と英国による巨大な自由貿易協定です。EU離脱後のイギリスは、「グローバル・ブリテン」の発想のもと、アジア太平洋への関与も深めており、一昨年にCPTPPに加盟しました。
もともとCPTPPは関税の撤廃・削減を中心に投資、知的財産、電子商取引など高いレベルのルールに基づいた貿易の枠組みです。しかし成立から10年余りが経ち、世界の趨勢も自由貿易から経済安全保障へと重点を移すとともに、人工知能(AI)など新たな課題にも対応する必要が出てきました。CPTPPを安全保障の観点からも活用することはできないか?日英を軸とした多国間の枠組みでインド太平洋と欧州がつながることは、シーレーンの安全保障やサプライチェーンの強靭化を含めた経済安全保障の観点から非常に重要です。
私からは、「加盟国の拡大にあたっては、CPTPPの貿易ルールそのものの信頼性を守ることはもちろん、経済安全保障の観点からも、ルールに基づく経済秩序を支える明確な原則や基準を、日英が協力して示していく必要がある。」と発言しました。
写真は、富士山を背景にジュリア・ロングボトム駐日英国大使と。英国大使館のある地元の千代田区でも、地域コミュニティとの交流など大変お世話になっている御礼をお伝えしました。

