昭和から平成、そして令和へ。深刻な少子高齢化など日本社会の構造的な変化が進む一方で、生成AIの普及など時代のスピードはさらに加速化しています。昭和の時代につくられた政治システムを放置していたのでは、私達は確実に世界の潮流から取り残されます。いま日本の政治は大きな混乱の中にあり、自民党も危機にあります。しかし、危機の時こそが改革のチャンスです。

■開かれた政治を

これまでも自民党は、いわゆる「族議員」が特定の政策分野に固定化しており、既得権化しているといわれてきました。現代の複雑な課題は、永田町と霞が関だけではなく、官と民、国と地方、多様なバックグラウンドの人間が分野横断的に議論しなければ解決できません。永田町の外からの人材、外からの視点が不可欠です。「開かれた政治を実現したい」という思いは、ゼロから政治を目指した私の切なる願いです。

■開かれた行政を

行政の改革も急務です。私が副大臣を務めた環境省では、ここ数年で急激に業務が増大した結果、急激に職員を増やすことになりました。中途採用はもちろん、金融機関やメーカーなどの民間企業や地方自治体からの出向の方々など、実に多様な方々と一緒に仕事をさせていただきました。

環境やデジタルの分野は若い世代ほど詳しい知見を持っており、年齢を問わない登用が必要です。また、デジタル分野は専門家の政治任用が不可欠だと考えます。

■女性活躍は次のステージへ

生成AIの活用が現状の男女格差を拡大させてしまうという問題があります。AIは現実社会のデータをもとに意思決定するからです。また、日本では働く人の44％が女性ですが、女性特有の健康問題で仕事を諦めざるを得ないことによる経済損失が、年間約3.4兆円にも上るとの試算もあります。あらゆる分野における政策・方針決定プロセスへの女性の参画が不可欠です。

男女共同参画に始まって、これまで多くの女性の先達の皆々様が、後に続く私達の活躍の道を開いてくださいました。女性活躍を、次のステージへ進めます。