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2024.01.23

女性・平和・安全保障(WPS)議員連盟と米国議員団との意見交換

女性・平和・安全保障(WPS: Women, Peace, and Security)議会人ネットJAPAN(以下、WPS議員連盟)のメンバーと、米国議員団との意見交換に出席しました。米国では安全保障の議論に女性の視点を取り入れるWPSの取組がかねてから進んでいます。米国議会のWPS議員連盟には、自らもかつて国防の最前線にいた実務経験豊かな女性議員もいらっしゃいます。

 

 

会合の当初の趣旨は、WPSに関する米国の先進的な取組をご教示いただくのが目的でしたが、議論していくうちに、話題は女性の政治参加へと移っていきました。

 

日本の衆議院では女性議員の比率は約10%ですが、米国議会でも25%と依然として少ないとのお話もありました。米国議員からは「女性候補は演説がパワー不足、候補者を選ぶ段階で、予備選挙で負けてしまう例が多い」との厳しい意見もありました。

また、米国議員の発言で興味深かったのは、「米国では女性を登用する際に若い方が選ばれる。経験豊かな世代の女性も登用すべき。日本はどうか?」という質問でした。「日本においては女性の社会進出が米国よりも数十年遅れているため、そもそも年齢が上の世代では活躍している女性の数が少なく、結果的に若い世代から選ばれることが多いのが実情。10~20年経った時に日本も米国と同じ状況にならないよう、変革していきたい。」と答えました。

 

女性活躍は世界共通の政策テーマですが、今回、上川陽子会長の下でWPS議員連盟の事務局長をお引き受けするまで、私は積極的には関わってきませんでした。「女性は女性の仕事をやっていればいい」という枠の中に押し込められるのが嫌だったし、男性が圧倒的に多い政策分野における女性の壁を打開していかなければ、女性の未来は開けないと思っていたからです。遡れば28年前に就職先に通産省を選んだのも、そうした理由からでした。しかし最近では、女性活躍の政策分野における男性の活躍も増えてきましたし、今日の意見交換にも日米ともに男性議員も多く出席していました。少しずつではありますが、変革のときを迎えつつあります。