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2023.11.05
新宿区倫理法人会の『経営者モーニングセミナー』で講師を務めました。普段の講演では政策についてお話しすることが多いのですが、今回は、経営者の方々が倫理実践について学び合う場であることから、私のこれまで経てきた職歴と、そこから得られた学びについて、『選択と行動 ~ 霞が関と外資系とファッション業界と永田町での経験から』と題してお話しさせていただきました。
議員になる前の私の人生には、5つの分岐点があったように思います。
21歳の時、通産省は女性は5~6年に一人しか採用されないと聞いたけれど、「前例があるのだから可能性はゼロではないはず」と思ったこと。
23歳の時、法学部の出身なのに敢えてMBAにいきたいと思ったのは、「女性は特定の分野のスペシャリストに」という考え方に疑問を持ったからだったこと。
30歳で役所を辞める時、何が本当に日本のためなのか極限まで悩み苦しみ考えぬいたこと。
32歳で再び転職し、全くの異業種なのに私を必要としてくれる職場に出会ったこと。
そして33歳の時、漠然と政治を目指したいと考えていた時、同窓会での何気ない会話から、思いがけず強烈に背中を押されたこと。
38歳で新たなスタートを切りましたが、脈絡のなかったそれまでの経験が、一つ一つすべて、今の仕事の中に活かされています。
倫理というほどのものではないですが、これまでの経験から、私自身の行動理念だと考えていることが3つあります。
■やるか? やらないか? 迷ったら「やる」
迷った結果、行動しなければ、最初から何もしなかったのと同じ。迷った時間が無駄になる。これは、ビジネスの世界で成功している方、何人かが同じことを言っているのを聞いたことがあります。
■自分の努力は、誰かのためになっているか?
ひとりよがりの自己満足や、リベンジに陥らないように、いつも我が身を振り返る必要があると思います。ドラマの半沢直樹は面白かったですが、相手を土下座させたら、次なる敵が出てこないと人生の目標を失ってしまいます。ネガティブな動機が原動力になっているのは、健全ではないと思います。
■自分の戦いは、自分だけの戦いではない
経営者の皆様は、日々、様々な競争に晒されていると思います。最初から自分が有利な競争なんて、世の中には殆どありません。でも、やる気をなくしてしまったら、そこで終わってしまいます。
頑張るのは、自分のためではなく世の中のため。努力するのは、競争に勝つためではなく逆境を乗り越えるため。そういう意味づけが、できなけばいけないと思います。
倫理法人会にご参加の会員の方々は、毎週日曜の早朝6時から出席されているとのこと。まずは私自身、夜型生活を改めなければ、と痛感しました。お一人お一人から大変お心のこもったご感想をいただいたことが、とても嬉しかったです。