日頃より大変お世話になっている新宿区税理士政治連盟の主催によるパネルディスカッション『税制を通し日本の未来を語る』に出席しました。新宿・四谷の税理士会はもちろん、お隣の千代田区の神田・麹町の税理士会からも多くの先生方が駆けつけてくださいました。

パネリストは、東京税理士政治連盟の名倉明彦会長、東京税理士会の山中孝一副会長と私の3人。①現在と②中長期的な日本経済の課題に沿って、あるべき税制について議論を進めました。

①物価高や賃上げなど、現在直面している課題からは、

＊　近日中に取りまとめられる経済対策の内容や、今話題となっている所得税減税、関連して確定申告期限の延長

＊　中小企業の賃上げの観点から役員給与税制の見直しや、事業承継、税制の特例措置の延長

②人口減少や少子高齢化、財政問題など中長期的な課題からは、

＊　消費税が抱える逆進性をどのように解決するか

＊　将来もしも消費税率アップとなった場合に、軽減税率はどうなるのか

＊　インボイス制度の問題点

＊　環境をめぐる税制で、応益負担をどのように考えるか

もともと1時間を予定していましたが15分延長し、白熱した議論となりました。

これから永田町では、税制の議論が本格的に始まります。税は政治の力で決まるものですが、だからこそ、政治家や官僚など税を決定する立場にある人間には、謙虚さが求められると考えています。

税の専門家である税理士の先生方や、幅広く地元の地域の皆様のご意見を伺って、将来の日本のために実のある議論をしていきたいと願っています。