麻布台ヒルズ森ＪＰタワーの竣工祝賀会に出席しました。30年もの長きにわたる関係者の皆々様のご尽力に、心から敬意を表します。

私が衆議院の候補予定者として初めて麻布台の皆様にご挨拶させていただいたのは、11年前。地図を片手に、西久保八幡神社の隣の曲谷健一会長のお宅を訪ねて行った時、曲谷会長とサラリーマン風の方々が、テーブルの上に図面を広げて打合せされていたのを思い出します。

2017年に国家戦略特区として都市計画決定され、翌々年には着工を迎えたわけですが、私が最も心配していましたのは、国家戦略特区の税制優遇措置が２年間の時限措置であり、２年毎に延長を要望しなければならないことでした。

自民党の税制調査会では、特区の減税制度は東京優遇税制だと、毎回批判を受けました。しかし私は、地元選出の議員として、６年前も４年前も２年前も、この税制の延長を訴えました。私の思いの中にあったのは、古い麻布台の街並みと、そこにお住まいになっていた方々のお姿です。地域の発展のために、日本経済のために、懐かしい街を諦め、場合によっては生業を失い、覚悟を決めて特区に合意してくださった皆様方に対して、国が梯子を外したのでは、申し開きが立たないと訴えました。

今日こうして、日本一のタワーが完成した姿を拝見して、私も感無量でした。

眼下に広がる風景を前に、都心の地域の発展と日本経済の再生に全力を尽くそうと、改めて心に誓いました。