環境省が主催する、企業の脱炭素経営を推進するイベント『脱炭素経営フォーラム』に出席しました。

このフォーラムは、環境省が令和４年度に実施した脱炭素経営に関するモデル事業で採択された14の事業者の方々から、モデル事業の成果を報告いただき、他の多くの企業の方々に成功事例として活用していただこうというものです。モデル事業には、①企業間連携によるサプライチェーン全体の脱炭素化、②中小企業の脱炭素化、③カーボンフットプリント（その製品の原料調達から製造、流通、廃棄に至るまでに排出されるCO2の排出量を製品に表示すること）の活用、の３種類があり、各社それぞれに独自性のある取組をご紹介くださいました。

これらのモデル事業の成果は、環境省が発行する刊行物などで公開されます。環境省ホームページでもご覧になれます。

①中小規模事業者向けの脱炭素経営導入ハンドブック

②SBT等の達成に向けたGHG排出削減計画策定ガイドブック（※１）

③TCFDを活用した経営戦略立案のススメ（※２）

④インターナルカーボンプライシング活用ガイドライン

※１ SBT（Science Based Targets）とは、5年～15年先を目標年として企業が設定する温室効果ガス排出削減目標のこと。

※２ TCFD（気候関連財務情報開示タスクフォース）とは、企業の気候変動への取組みや影響に関する財務情報についての開示のための枠組み

各企業内で脱炭素の取組を進めていくためには、経営幹部の強力なリーダーシップはもちろん、従業員の方々お一人お一人の深い理解と根気強い努力が必要です。欧米を中心に環境規制が年々厳しくなっていく中で、日本企業がグローバルビジネスから締め出されることなく、むしろ脱炭素の分野で日本企業が世界をリードできるよう、政府も後押ししていくべきだと考えています。