新宿御苑ミュージアムの開館式典に出席し、主催者代表のご挨拶を申し上げました。

いま新宿御苑が存在する場所は、江戸時代には内藤家の大名屋敷が置かれていましたが、明治時代には内藤新宿試験場として日本の近代農業や園芸の発祥の地となり、その後、皇室の庭園として現在とほぼ同じ形の近代西洋庭園が整備されました。環境省は新宿御苑を所管する省庁として自然と歴史的遺産を守り継承してきましたが、こうした歴史や文化を来園者の方々に分かりやすお伝えできるよう、新たなミュージアムを開設する運びとなりました。

式典には新宿区の吉住区長と桑原区議会議長、渋谷区の長谷部区長と斉藤議長をはじめ、地元地域や企業の皆様が出席され、終了後にミュージアム内部を見学させていただきました。建物に入ると木の香りに驚きます。新宿御苑400年の歴史を映像で伝えるシアター、御苑内の植物の実物のアクリル標本やタッチパネルでの紹介などなど、デジタル技術を駆使していながらも懐かしく感じられる落ち着いた雰囲気の空間です。建物の屋根には太陽光パネルが設置され、ミュージアム内の電力はすべて太陽光発電で賄われています。

皆様もぜひ訪れてみてください。