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2022.11.05
新宿御苑で開催された環境啓発イベント『GTFグリーンチャレンジデー2022 in 新宿御苑』に参加しました。
まずは、年に一度この時期に開催される菊花壇展を拝見しました。
新宿御苑は環境省が所管する国民公園ですが、普段は非公開の広大な菊栽培所があり、そこで育った菊のうち見事に咲いたものが菊花壇展にデビューするそうです。菊といっても私達が日頃お花屋さんで見るものとは異なり、多種多様な種類があります。明治時代から伝わる皇室ゆかりの伝統技法で、花壇と上屋が調和して独特の景色を作り出しており、息をのむような精緻さと荘厳さです。
『GTFグリーンチャレンジデー2022 in 新宿御苑』開会式でご挨拶。生物多様性を守るために2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として保全しようとする30 by 30目標や、温暖化防止のためのサステナブルファッションの取組について紹介。また、環境省では福島の原発事故による放射性物質の除染を行い、これまでに帰還困難区域を除きすべての市町村で除染が完了し、2045年までに福島県外に最終処分することなどについてお話ししました。
公園内には青空の下にテントが立ち並び、展示やショップで賑わっていました。写真は環境省の福島再生についての展示。クイズに答えると、福引で福島の女子大生さんがデザインしたエコバッグがもらえる企画で、多くの家族連れが訪れていました。
自宅に眠っていた服を持ち込み、同じ点数の服と交換する『0円 服の交換会』も開催されていました。
お昼からは、サステナブルファッションに関するスペシャルトークショーに出演しました。モデルの長谷川ミラさん、H&Mの山浦誉史さんと共に、エシカルファッションプランナーの鎌田安里紗さんの進行で約30分のトークショーを行いました。H&Mの山浦さんからは、ファッション産業の「生物多様性」への取組、特に水資源の原状回復に向けた戦略などについて。若い世代のオピニオンリーダーである長谷川さんからは、企業の姿勢や生産背景を知って商品を選択する、という消費者の視点。そして私からは、アパレル企業に対してデジタル化による在庫の適正化と、素材やリサイクルの技術革新への期待をお伝えしました。
トークが進むにつれて、多くのお客様が集まり耳を傾けてくださいました。もともと政治に関心が高い人が集まる講演会などと違い、たまたま新宿御苑を訪れていた方々が興味を持ってお話を聞いてくださったのはとても有難く、サステナブルファッションの今後の政策の展開に、高い可能性を感じました。