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2020.05.11
緊急事態宣言の延長で経済活動の自粛が長引くなかで、早期に第2次補正予算を編成すべきだ、という声が高まっています。そうした中で、通常の予算よりも弾力的な運用が可能な『予備費』の拡充に向けて、参議院の三宅伸吾議員のお声掛けのもと自民党の若手議員が集まり財務省主計局からお話を伺いました。
通常、国の予算の執行は国会の議決に基づかなければなりません。一方で、予算成立時に予想できなかった事情が生じた場合は、例外的に内閣の責任で予備費から支出を行い、事後的に国会で承認することになります。東日本大震災の際には1.9兆円の追加対策のうち4割を予備費で行いました。
今回の補正予算では、一般会計予備費5,000億円とは別に、コロナ対策の使途限定予備費として1.5兆円が措置されましたが、これではとても十分とは言えません。2次補正を組むとしても原案を閣議決定してから国会審議を経て補正予算案を可決・成立させるまで最短でも2週間は必要であることを考えると、行政が柔軟かつ機動的にコロナ対策を実行するためにもっと予備費の枠を増やすべきではないか、等々の意見が交わされました。
コロナとの闘いの中で、政府に最も必要なのはスピードと透明性です。有事だからこそ信頼される政策議論をしていきたいと思います。