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2017.08.30
国政報告会を開催しました。会場のスクワール麹町は、4年半前の初めての選挙の時に演説会を開いていただいた思い出深い場所です。初心に返った気持ちで、雨模様のなかお越しくださった大勢の皆様をお迎えさせていただきました。応援弁士には、ご多忙のなか岸田文雄政務調査会長が駆けつけてくださいました。
私からは、最近なにかと話題になる自民党の当選2回生の中にも、日本の進むべき道を真剣に考えている多くの仲間がいることをお伝えしました。まずは先日ブログでもご紹介した新しい議員連盟。永田町の中だけで議論していたら世の中の動きから取り残される、というのが、若手に共通の危機感です。
そして折しもこの時期、平成30年度予算案の概算要求をひかえて話題となっているのが経済と財政の問題です。かねてより財政再建か歳出拡大かの路線対立がありますが、若手の一部には強力な歳出拡大論もあります。共に議論をしましたが、私はやはり、かつて与謝野馨先生がおっしゃっていたように、子ども達や孫達の世代にツケを負わせるべきではないと考えます。この夏も多くの元気な子ども達と出会いました。この子達が30歳、40歳になった時に、働いても働いても税金にもっていかれる国にしたくない、と心から思います。
来年度予算の争点の一つが診療報酬と介護報酬の改定です。診療や介護を受ける立場からすると費用が安いのは有難いですが、一方で、アベノミクスのもとで大企業や中小企業の賃上げが進んだのに、医療や介護の現場で働く方々の報酬は低く抑えようという議論は、公平でないように感じます。結局は経済が成長しなければ社会保障費を賄うことはできません。国政でも様々な新たな動きが取り沙汰されていますが、翻弄されることなく着実に経済成長を目指していく必要があります。
もう一つ、国政の大きなテーマとなっているのが憲法改正です。特に9条は、どのような案であれば大多数の国民に受け入れてもらえるのかが最大の争点かと思います。イギリスのEU離脱やアメリカ大統領選のように、国民投票には予想外の結果もあり得ます。国民投票で否決されたら二度と憲法改正できないということにならないように、地道に皆様の理解を得る努力が必要です。併せて、憲法に関わる問題として、投票権と法の下の平等についても議論すべきと考えます。一票の格差解消を追求することが、結果として地方では議席を減らし都市部では地域を分断してしまうということを、国政の場で訴え続けていくことをお約束しました。
今回の国政報告会に岸田政調会長がお越しくださったのは、私が外務大臣政務官だった時の上司でいらっしゃったことがきっかけです。我が国の戦後最長の4年8ヶ月間にわたって外務大臣をお務めになられた岸田先生から、外交を進める上でいかにバランス感覚が重要かというお話を伺いました。今まさに日本は北朝鮮のミサイルの問題に直面しており、諸外国との協力と高度な判断が必要とされています。また、自民党の政策責任者である政調会長のお立場から、新内閣の政策課題全般についてお話しくださいました。
慌ただしい月末の夕方の時間にもかかわらず、お越しくださった皆様、そして、早い時間からお手伝いに駆けつけてくださった皆様、本当にありがとうございました。