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2017.08.02
日本の縄文文化が海外でも注目を集めているそうです。私達が子どもの頃に受けた歴史の授業では、縄文時代の土器や土偶はとても素朴なもので、稲作が始まった弥生時代の頃から洗練されたデザインの土器が普及し始めた、と教わりました。しかし近年、日本各地で発掘が進み、実は縄文土器もびっくりするほど独創的で現代に通じるモダンな模様のものが多いことが知られるようになりました。
今日は、日本の縄文土器の中でも特に大きくて非常に豪華で美しい造形で知られる山梨県の縄文ゆかりの場所を訪ねました。八ヶ岳麓の縄文土器が展示された北杜資料館や、山梨県立考古博物館、中央高速の釈迦堂パーキングエリアに隣接した釈迦堂博物館を訪問しました。間近で見ると惚れ惚れとするような細密な模様や洗練された曲線美、何とも愛らしい顔をした土偶。陳列しきれない無数の土器や土偶が倉庫にもたくさん眠っているそうです。縄文の人達はいったいどんな豊かな精神文化のもとで暮らしていたのだろう、と想いを馳せました。
山梨はワインの産地としても有名です。ぶどう畑とワイナリーを訪問しました。日本が世界に誇るワインとして、外交の場面でも山梨のワインが活躍しているというお話を伺います。
今から100年以上も前に作られた石造りの発酵槽は、国の登録文化財に認定され、年に一度だけ石蔵を使って赤ワインがつくられるそうです。少し試飲させていただいたところ、さっぱりとしていて自然の匂いがしました。