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2016.03.04
東日本大震災から、もうすぐ5年が経とうとしています。震災後、アメリカの非営利団体の米日カウンシルが中心となって日本の復興を支援してくださった『TOMODACHIイニシアティブ』の活動が5周年を迎えるのを機に、日本政府もTOMODACHIイニシアティブとの協力関係を強化することになりました。
TOMODACHIイニシアティブでは、日米両国の若者の留学や文化交流、地域社会やビジネスでのリーダーを育てるプログラムを展開しており、これまでに33,000人以上の方々が参加されているそうです。プログラム参加者代表の大学生・高校生の方々5名とのラウンドテーブルに出席しました。20歳前後という若い年齢でありながら、震災でのつらい実体験を単なる経験に終わらせず、自ら積極的に世の中を変える行動につなげている真摯な姿に感銘を受けました。
TOMODACHIイニシアチブの強化に向けて、日本政府と米日カウンシルの間で覚書を交わしました。私は岸田外務大臣の代理として、米日カウンシルのヒラノ・イノウエ会長と共に署名式を行いました。
その後、これまでの参加者や支援企業の方々が大勢ご参加されて、レセプションが行われ、ご挨拶の機会をいただきました。東日本大震災に遭遇した時、私は10年前にニューヨークで直面した9.11テロを思い出していました。危機に直面した時、皆で力を合わせれば困難を克服できる、というのは、9月11日も3月11日も同じでした。あの時のアメリカの強さ、そして日本にくださった温かい友情に、心から尊敬申し上げたいと思います。