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2014.04.21
国会改革の与野党協議の現状と今後の展望について、自民党国会対策委員会委員長代理の小此木八郎先生からお話を伺いました。
現行の国会運営には、3つの大きな課題があります。①総理や閣僚の国会審議への出席義務が厳しく、外交日程が大幅に制約されてしまう、②予算委員会で予算と関係のないスキャンダルが取り上げられるなど、実質的な議論が少ない、③国会での質問に対する政府側の答弁の作成に、各省庁が大変な時間と労力を費やしている、という点です。
特に3つ目の点は、私は霞が関から民間企業に転じた時、仕事のスピードと効率性が全く違うことに驚きましたが、行政が非効率である大きな原因の一つが国会対応です。国会開会期間中、毎日、関係省庁の担当部署は、翌日の質問の内容が固まるまで待機していなければなりません。夕方から夜にかけて国会議員からの質問通告を待つ、深夜・早朝までかかって作成した答弁を関係省庁と協議する、気の遠くなるような待ち時間と膨大な労力のもとに、国会が運営されています。
国会が変わらなければ行政も変わることができません。世界の動きは日本の改革を待っていてはくれません。政治の安定を取り戻した今、国会の改革が急務だと思っています。