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2014.04.02
今国会の重要法案である健康・医療戦略推進法案、日本医療研究開発機構法案(日本版NIH)の審議が衆議院の内閣委員会で始まりました。アメリカの国立衛生研究所(NIH)にならって、日本でも医療分野の研究開発の司令塔となる組織をつくり、日本の医療関連産業の国際競争力を高めようという法案です。私も与党のトップバッターで質問に立ちました。
今から9年ほど前になりますが、私が霞が関を出て、経営コンサルティング会社で働き始めた時、最初のプロジェクトが、外資系メガファーマが別の外資系製薬会社を買収した、ポストM&Aの組織統合でした。プロジェクトの期間は1ヶ月。かつて省庁再編の一部に関わっていた私には、霞が関の10倍の速さで仕事が進んでいくことに衝撃を受けました。行政の仕事はコンセンサスを得ながら進めていくもので、スピードが速ければ良いというものではありませんが、現実に、日本の行政が世界の動きから取り残されていくのではないかと思うと、居ても立ってもいられない気持ちになりました。
また、国内の製薬会社のプロジェクトでは、私は医薬情報担当者の方に随行して、首都圏の開業医や中小病院を回りました。「ライバルの外資企業は次々に新薬を出してくる。僕らの主力品は、あと5年もすれば特許切れを迎えてしまう。その後いったい、武器を持たずにどうやって戦えというのか。」というMRの方の言葉が心に残っています。
今日は限られた時間のなかで、①研究と実用化の橋渡し、②バイオベンチャーの資金調達、③新体制の運営のあり方、④レセプト情報データの研究開発への活用について質問しました。加藤勝信内閣官房副長官、赤石清美厚生労働政務官から答弁をいただきました。
質疑の様子は、下記サイトで動画でご覧になれます。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=43718&media_type=