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2026.03.21

『それからの特攻の母』トメさんの声を演じる

早稲田大学大学院の伏見俊行教授の最終講義に合わせて行われた、朗読劇『未来へ』に出演しました。

 

 

伏見先生とは毎年11月に麹町納税貯蓄組合が開催するシンポジウム『納税で持続可能な日本』でご一緒させていただいていますが、先生の著書である『それからの特攻の母』を朗読劇にしたものです。俳優や元アナウンサー、歌手などのプロの方々に混じって、私は「特攻の母」鳥濱トメさんの役を務めました。

トメさんは、太平洋戦争末期に特攻隊の出撃基地のあった鹿児島県知覧の食堂のおかみさん。特攻隊員たちから母のように慕われ、戦後は国の礎である税務に協力し、納税おばさんと言われるようになりました。

 

 

400人を超える特攻隊員を見送ったトメさんのお気持ちは、想像するに余りあります。トメさんや特攻隊員の方々の心に少しでも近づくことができればと思い、先日、靖國神社の八千代食堂にトメさんの味を再現した玉子丼を食べに行きました。食べていて目頭が熱くなりました。

 

 

私のセリフの中でのクライマックスは、終戦直後の秋、草に覆われた特攻基地の滑走路の跡で『何のための戦争。何のためにあの子たちは死んでいったのか。みんなごめんね。何もできなかった。止めなかった』と、自分を責めるところです。トメさんを慕う方々は今も日本中に大勢いらっしゃるので、聴いてくださる方々のイメージを壊さないように、ここが一番難しいところでした。

 

 

また、終戦後に納税貯蓄組合や青色申告会に貢献する場面では、税金についてこんなセリフがあります。『税金は血と同じ。なくては生きていけない。少なすぎては国づくりはできない。でも、多すぎてもいけないし、汚れてもいけないね』。国税の使い途を決める仕事にある者としては、身の引き締まる思いがする部分でもあります。

 

お話の内容はとても重くてつらいものですが、美しいピアノの演奏と歌声で、最後には清々しい気持ちになりました。

 

伏見教授は昨年、税務行政へのご功績から瑞宝小綬章をご受章されました。朗読劇の後に行われた伏見教授の最終講義では、「公平な税とは?」、「戦争の正義とは?」という大きな問いが投げかけられました。当然ながら戦争に正義など無く、また、消費税と所得税ではどちらが不公平か、考えさせられるお話でした。
国会議員としての仕事とは直接関係のない貴重な機会をくださったこと、また、改めて日本の歴史を振り返り、我が国の課題や今後目指すべき国の姿を示していただいたことに心から感謝しています。