１年ぶりとなる『ジェネリック医薬品の将来を考える会』議員連盟の会合を開催しました。ジェネリック業界は一昨年以来、品質や製造管理に係る不適正な事案が相次いでいます。各社がコンプライアンスとガバナンスに真摯に取組を重ね、業界全体での信頼回復が急務です。

今日の議連では、ジェネリック製薬協会から、信頼回復に向けた取組状況と製造管理・品質管理の背景、医薬品供給の実態について報告をいただき、厚生労働省からジェネリックの品質確保と安定供給に向けた対策について説明をいただきました。

議員連盟で検討すべき今後の課題として、以下の問題意識を共有しました。
■品質管理・製造管理のトラブル再発防止のために、まずは目標をいま一度明確にし、各社、業界団体のみならず業界全体に徹底すること。
■安定供給のメカニズム構築に向けて、早急にデータ収集を進め方針を示すこと。
■供給の前段階である流通や原材料調達の現状を把握し見直しを進めること。
■公的価格制度の下で薬価が低減していくなかで、民間企業であるジェネリック企業がどのような条件ならば経営を持続できるのかを示していくこと。

今年は骨太の方針に対する申入れは行いませんでしたが、より中長期的に大きな課題に取り組むよう、引き続き議論を進めていきます。