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2013.06.29
通常国会が終わり、いよいよ参院選に向けた動きが本格化します。今度の参院選には出馬せず引退される先生方の中に、川口順子先生のお名前があることを知りました。
私が川口先生の存在を初めて知ったのは、通産省で働きたい、という夢を持ち始めた、大学生になったばかりの頃でした。私の親戚や知り合いには霞が関で働いている人がいなかったため、多くの先生や先輩に相談したのですが、誰ひとり「頑張れ」と背中を押してくれる人はいませんでした。「通産省や大蔵省のような男の職場は、女子学生が採用されるのは数年に一人。最初から可能性がないかもしれないのに、頑張れとは言えないよ」。
そんな頃に、ある日新聞で見つけたのが、通産省を退官された女性がサントリーの常務取締役に就任されたという写真入りの記事でした。前例があるのだから、可能性はゼロではないはずだ、と思いました。その小さな新聞の切り抜きが、私の就職活動の御守でした。
就職が決まり、初めて川口先生にお目にかかった時、私は胸が詰まって言葉が出なくなってしまい、川口先生から「あなた、静かねぇ」と言われたことを思い出します。その川口先生が、昨年の衆院選のとき、私の応援にきてくださいました。
女性が抱える社会進出への壁、日本人が抱える国際社会進出への壁。多くの壁と戦ってくださった川口順子先生は、後に続く者にとって、これからもずっと御守のような存在です。
(写真は、昨年暮れの衆院選での、私の事務所開きの時のものです。)