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2021.01.17

NHK『クローズアップ現代+』の取材を受けて

1月19日(火)よる10時から放送、NHK『クローズアップ現代+』の取材をいただきました。タイトルは「与野党幹部に直撃、長引く苦境に政治は」、今年必ず行われる衆議院議員総選挙にどう臨むのか、という内容です。与党に批判的な内容になることは必至ですが、全国で最もコロナで打撃を受けている東京の都心の実情が、テレビを通じて全国に伝わる意義は大きいと考え、取材をお受けすることにしました。

厳しい状況のなか、多くの方々が取材にご協力くださいました。実際に放映されるのはほんの一部分かと思いますので、ブログですべての方々をご紹介いたします。

(1) 赤坂みすじ通り会
民芸品店「トコバリ島」の富山さん。『赤坂界隈では、昨年の秋から冬にかけて飲食店150店舗あまりが閉店した。後ろ向きな話はしたくない。今は「希望」が必要。』

 

居酒屋「赤坂まるしげ夢葉家」の小久保さん。『一律6万円というのは飲食店が軽く見られている気がする。感染拡大の元凶は飲食店だというが、いったいどこまで科学的に証明されているのか、政府はデータで示してほしい。共に頑張ろうという気持ちが伝わってこない。』

 

(2) 大隈通り商店会
スーパー「こだわり商店」の安井さん。『必要に迫られて商店会のメンバーもオンライン会議をするようになった。この苦境の中でも、新しい店をオープンしようという若者もいる。前向きに頑張りたい。』

 

油そば「武蔵野アブラ学会」の角幡さん。『政治はもっと、弱い立場にある人達への支援に力を入れてほしい。授業料が払えなくなった学生さんもいる。海外から留学に来ている学生さんもバイトを失い非常に苦しい状況にある。』

 

(3) 三田商店街振興組合
美容室「アンジー」の山本さん。『成人式が突然中止になり大混乱になった。今の政治には女性の視点、生活者の視点が欠落しているのではないか。政府の支援は必要だが税金に頼れば後でツケがくることも考えなければ。』

 

そば処「朝日屋」の山内さん。『三田界隈にはもともと蕎麦屋が多いが共存共栄で頑張ってきた。学生やオフィス客も減少し非常に厳しいが、助け合って乗り越えていきたい。』

 

(4) 神楽坂通り商店会
和装小物店「老舗 助六」の石井さん。『Withコロナではなく、Withoutコロナを目指さなければコロナを克服することなどできない。どのくらいの期間で、どのような方法で進めるのか、政府は対策の全体像を示すべき。』

 

うなぎ割烹「志満金」の加藤さん、うどん会席「鳥茶屋」の国府田さん。『リーマンショックの時とは比較にならないほどの打撃を受けている。一律に6万円というのでは規模の大きい店は立ち行かない。』

 

(5) 医療関係
整美会矯正歯科クリニックの米山院長。『コロナ禍で歯科の受診抑制が問題になっている。ご高齢者の歯周病が悪化すると誤嚥性肺炎など深刻な病気を引き起こす。予防のための治療は不要不急ではない。感染防止に取り組む歯科診療所に、条件付きでない給付をお願いしたい。』

 

(6) 税務関係
麹町税理士会の浅見先生、四谷税理士会の澤田先生、麹町料理飲食組合の浅野さん。『マイナンバーカードの整備が急務。個々人の所得が把握されていれば所得に応じた給付が可能になる。所得の捕捉を嫌う風潮もあるが、悪いことをしていなければ何も問題ないはず。』

 

今回の取材は緊急事態宣言の発令直後のタイミングであったので、飲食店への時短要請と協力金が大きなテーマの一つでした。先日1月6日の自民党のコロナ対策本部で私が申し上げた、「協力金は飲食店だけでなく、卸・流通や飲食店以外の店舗にも、動的・面的に広げるべき」という要望は、流通については法人40万円、個人20万円が認められました。しかし一律6万円というのはとりあえず時短営業をお願いするためのもので、やはり店舗の規模に応じた対応が必須だと考えます。今後、感染拡大が長引いた場合、国の支援をさらにどのように拡大していくのか、明日から始まる国会でも大きな争点になるかと思います。

地域の声をどこまで国政に反映することができるのか。47都道府県の地域の代表が集まる国会の中では、都心と地方の温度差を感じることが多々ありますが、都心の置かれた厳しい状況を、国のコロナ対策の議論の中で正しく伝えたい、というのが私の強い思いです。昨年の第2波の頃、東京以外の選出の国会議員が「歌舞伎町でコロナを抑え込んでくれていれば、全国に波及しなくて済んだ」と発言したのを聞いて、大変くやしく感じました。現実には、医師会や区役所をはじめ地域の関係者が総出になって食い止めたのに。都心の正しい姿を伝えることも、私が果たすべき役割のひとつだと考えています。番組はどのような内容になるのかまだ分かりませんが、番組で一人でも多くの方々の声を紹介していただき、ご覧になる方には、私自身の活動というよりもむしろ、都心でご商売や医療の最前線で懸命に活躍される方々の姿を見ていただければと願っています。