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テルモの総合医療トレーニング施設を訪問

2020.10.19

医療機器の製造・販売の国内最大手であるテルモ株式会社の総合医療トレーニング施設、神奈川県足柄上郡にある『テルモメディカルプラネックス』を訪問しました。私が事務局長を務める自民党文部科学部会『医工連携教育推進ワーキングチーム』(松野博一座長)において、国産の医療機器開発の強化に向けて医学と工学の両方に通じた人材の戦略的な育成を検討してきましたが、企業の側の人材育成について学べる貴重な機会となりました。

下記の写真は、コロナ重症患者の治療に欠かせない体外式膜型人工肺エクモ(ECMO)の実習用装置。機器の数が不足しているだけでなく、機器のオペレーションを担う方々も圧倒的な人材不足と言われています。操作自体が複雑ですが、防護服を着たままの作業は大変な困難が想像されます。停電に備えた手動の操作を実演させていただきましたが、ハンドルが重く、熟練の方でも複数人で約10分ずつ交代するそうです。

 

 

続いては、カテーテル治療のトレーニング装置。テルモの最先端技術が海外からも注目され、欧州No.1のカテーテル学会から共同トレーニングの依頼があったとのこと。

 

 

テルモは第一次大戦後に「輸入ではなく国産の体温計を作ろう」という目標のもとに、北里柴三郎博士をはじめ医師の方々の尽力によって設立されたのが始まり、もうすぐ百周年を迎える老舗企業ですが、現在では外国籍社員が8割にのぼるグローバル企業です。事業分野は使い捨て注射針、心臓血管のカテーテル治療や血管・細胞治療の技術、病院システムの構築、など多岐にわたり、近年は海外も含めて積極的なM&Aで事業を拡大しているとのこと。この研修施設は、「高度な医療機器には手技トレーニングが欠かせない」という理念のもとに設立され、国内外から年間16万人が来訪されるそうです。

新しい医療機器を開発する際に必要な技術はどこから探してくるのか?海外の医療機器メーカーとのM&Aにあたってはどのように候補をみつけ精査するのか?外国人従業員の多い社内で技術漏洩をどのように防ぐのか?病院システムのデジタル化への課題は?新しい医療機器による新しい治療方法を生み出してもトレーニングのキャパシティがネックとなる場合はないのか?海外へ機器とトレーニングスタッフとメンテナンススタッフをパッケージで送り出すことはできないか?等々、私達の質問にひとつひとつ丁寧に答えてくださいました。
これからは医療も安全保障の時代。国産医療機器開発の最先端の声を、政策の中に活かしていきたいと思います。