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シリコンバレー報告③ Lyftとライドシェア

2018.08.03

最後の訪問先は、ライドシェアのLyft(リフト)です。日本では同業他社のUber(ウーバー)の方が名前が知られていますが、日本ではライドシェアはタクシー業とは異なるものであり認められていません。Lyftは米国では数年前は市場シェアが6%でしたが、Rakutenの出資を受け、たった3年で40%まで急成長しました。本社オフィスを訪問してビックリしたのは、コーポレートカラーのショッキングピンクです。

 

 

社長のJohn Zimmer氏は、世界的に有名なコーネル大学のホテル経営学科を卒業し、ホスピタリティと技術やサービスの融合を考えていくうちに、ホテルやレストランよりも街そのもののデザインやインフラ整備に興味を持ち、ライドシェアだけでなく自転車やスクーターを含めたサービスとしての交通(Transportation as a Service)全体に取り組んでいるとのこと。クルマ社会のアメリカでは、現在では交通関連マーケットの収入の大半を、自家用車の登録、維持・管理、保険、燃料費、駐車場代などの費用が占めていますが、シェアリング・エコノミーの進展によってこうした収益モデルが根本的に変わってくる、というお話を伺いました。

 

ライドシェア・ビジネスの将来が見通せないのは、現在では一般人ドライバーを数多く確保することが同業他社との競争の要であり参入障壁ですが、いずれ近い将来、自動運転が普及した時には、自動車メーカー等も参入して競争の構図が変わってくるのではないか?ということです。私がこの質問をZimmer氏に尋ねたところ、「自動運転が実現すると車の中はくつろぐ場所になり、乗客をもてなす人が必要になる。車の中には人が必要なんだ」という明解な答えが返ってきました。ホスピタリティに対する絶対的な自信を感じました。

 
たった1日半の短いツアーでしたが、現地でなければ知り得ないシリコンバレーの最前線に触れさせていただいた貴重な経験でした。アメリカだから、シリコンバレーだから上手くいくローカルなビジネスモデルと、全世界にグローバルに広がっていくビジネスモデルの双方が混在しているように思います。世界から見れば特殊でオリジナリティのある日本社会の中で、何が私達にとって幸せなのか、どうしたらグローバルな収益モデルに取り込まれずに独自の収益源を確保できるのか、思いを巡らせる旅でした。