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”日本一”のいじめ対策 足立区立辰沼小学校を訪問

2018.07.10

子どもの頃に受けたいじめの影響で、今でも時々大勢の人の前で歌うのが怖くなる、という歌手の方に出会いました。私も子どもの頃にいじめを受けた経験があり、その気持ちは少し分かります。2012年に滋賀県大津市で起こった中学生のいじめ自殺事件が大きく話題となったのをきっかけに、翌年には与野党の議員立法によって「いじめ防止対策推進法」が成立しましたが、今も悲惨ないじめ被害が後を絶ちません。今日は、「日本一のいじめ対策」としてメディアでも取り上げられている、足立区立辰沼小学校を訪問させていただきました。

 

 

子どもの世界には、「いじめをやめなよ」と言うと逆にいじめられる、大人に言ったら報復される、という悩みがあり、大人の介入には限界があります。いじめの加害者、被害者は状況によって変わっていきますが、子どもの世界に気づくのは子どもだけ、子ども主体でいじめ対策ができないか?という発想のもとに、2012年に当時の校長の仲野繁先生が考え出したのが、希望する子ども達が自発的に結成する『辰沼キッズレスキュー隊』です。

 

 

子ども達が毎日、休み時間に隊列を組んで、『いじめをしない、させない、許さない』とシュプレヒコールを上げながら、校内のいじめパトロールを行います。先生方による手作りのゆるキャラ、辰ピーとハッピーも一緒にパトロールをします。さらに、子ども達の間で「学校で楽しいことが色々あれば、いじめをしようという気持ちにならないよね」という発想から、フラッシュモブやうどん作りなど、新たな企画が次々と生まれているそうです。大人にはない、子ども達ならではのユニークな発想には驚くばかりです。実際にパトロールを見せていただいたのですが、子ども達が皆いきいきとしていて、すごくいい顔をしているのが印象的でした。

この度、いじめ防止対策推進法の改正も視野に立ち上がった超党派の勉強会では、元文部科学大臣の馳浩座長のもと、私もメンバーの一人として事務局長を務めています。
いじめ対策は事後対策よりもむしろ防止に力を入れるべきではないか?法律にいじめ禁止が規定されていることが却って隠蔽などの問題を招いていないか? 教育現場ではどうしても学力の向上が優先されてしまう中で、どうやっていじめ防止の実効性を上げていくか?いじめを放置した場合など悪質なケースには懲戒などの措置が必要ではないか?被害者が気づかないネットいじめ等、近年の新たな課題にどのように対処していくべきか?などなど、様々な論点について、引き続き議論を重ねていきます。