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2018.06.30

明治学院同窓会にて講演

桜田通りを高輪から五反田方面に行くと、白金台の辺りで右手に見えてくる茶色いお洒落な建物が明治学院です。150年余の歴史を持ち島崎藤村を輩出した名門校で、日本におけるキリスト教教育の草分け的な存在だそうです。私が議員になりたての頃、明治学院大学の現役大学生の皆様と勉強会をさせていただいたことがありました。「なぜ政治家になったのか?」「日本をどう変えたいのか?」ストレートなご質問に率直に答えて非常に充実した会話になったのを覚えています。今日は千代田区議会の河合良郎副議長や、ちよだリバーサイドプロジェクトなどでご活躍されている岡田邦男さんのご紹介で、明治学院同窓会東京中央支部の総会にて講演の機会をいただきました。

 

お題は「2018 政治と経済」というテーマで、今の日本が抱える2つの国難、①人口減少と②北朝鮮問題についてお話ししました。

昨日、国会において成立した働き方改革関連法案は、そもそも、人口減少で人手不足になる中で、女性やシニアも活躍しやすいように時間に捉われない働き方を進めるとともに、限られた人員のなかでできるかぎり生産性を上げることを目的とするものです。業種によっては既に深刻な人手不足を迎えており、5月には政府は、あくまで移民政策ではないとしながら、外国人労働者の受け入れ拡大の方針を打ち出しました。外国人に頼らずに技術革新によって自力で人手不足を補う試みとして、人工知能による省人化も進んでいます。20年後、30年後の日本はどのような社会を迎えるのか?その頃には、税制をはじめとする現行の日本の諸制度は機能しなくなるのではないか?ダイナミックな予測をして大局的な政策転換を図る必要性を感じます。

また、北朝鮮問題については、たとえ核開発問題が解決に向かうことに諸外国が満足するとしても、日本にとっては拉致問題の解決なくして北朝鮮問題の解決はあり得ません。私は横田めぐみさんの「同窓」です。拉致問題は、私達日本人にとって耐えがたい問題なのだということを、世界の国々に向かって訴え続けていかなければなりません。

日本のような、資金力もない軍隊もない国が、民主主義が通用しない国とどうやって相対峙していくのか。外交というと、防衛や安全保障、通商交渉を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、東京がこれだけ国際化が進み、さらに2020年に向かって海外からの観光やビジネスが飛躍的に伸びようとしている今こそ、私達一人ひとりが日々の生活の中で、ふとした出会いやちょっとした親切で、外国人の方々に「日本っていい国だな」と思ってもらえたら。その人達が将来、何か国際的な外交やビジネスの場で日本の味方になってくれるかもしれません。国際社会では、どんな小さな国でも一国一票、という場面がよくあります。地道に一つ一つの国を味方につけることが、小さな積み重ねでも、日本の国力を上げることにつながります。「私達にできる外交がある」、一緒に頑張りましょう!という気持ちをお伝えしました。