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2012.11.08
ここ数日間メディアを賑わせていたアメリカ大統領選。結果はオバマ大統領の再選となりましたが、選挙キャンペーンの様子をテレビで見ていて、ふと、12年前のブッシュ対ゴアの戦いを思い出しました。
当時私は、ニューヨークにあるコロンビア大学のビジネススクールにいました。大学の構内のあちこちに、両陣営のステッカーが貼られていました。学生の中には、ノートパソコンの蓋に支持政党のシールを貼ったり、日々報道される票の数え直しの中継を授業中もネットで追いかけている人も多く、大変な熱狂ぶりでした。
日本では一般的に、学校や会社、様々な人の集まりで、政治について自分の意見を言うのは遠慮してしまう風土がありますが、アメリカでは一人一人が自分の支持政党をきちんと持っているということが、驚きでした。
日本では、アメリカのような二大政党制は難しいのではないか、と言われますが、いま我が国で政権を担う政党に綱領がないことも、その一因ではないかと思います。二大政党が競い合うには、それぞれの政党が目指す国の姿を示すことが大前提だからです。
昨年の暮れに、自民党の東京一区支部長を拝命してから、まる一年が経ちました。私はよく、「新人のあなたが、なぜ、志願をしてまで自民党なのか?」と尋ねられます。以前は、自民党を中心とした政権でなければ、政権を運営することができないから、というのが私の答えでした。
しかし、活動を始めて一年、多くの方々に支えられて、今では、自民党の本当の強さの源は、地域に根差した政党であることだと思っています。イデオロギーではなく、風や空気でもない、地に足のついた顔の見える政党。自民党の再生こそが、日本再生の鍵だと思っています。