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2016.03.24

サウジアラビアと女性活躍

1泊4日でサウジアラビア、オマーンを訪問しました。月曜夜10時に成田を出発し、翌朝8時にサウジの首都リャドに到着。夕方6時にオマーン行きの飛行機に乗るまでの1日弱の時間を最大限に活かして、現地の日本企業、サウジ外務省、諮問評議会(国会)の要人の方々と意見交換の機会をいただきました。

 

 

サウジでは女性の社会生活に様々な制約があります。人前ではアバヤという黒い服で両目以外を全て覆い、車を運転することはできません。しかし最近では外に出て働く女性が増え、求人数をはるかに上回る女性の応募があるそうです。日本の商社の方によると「男性より女性の方が真面目、雇う側にとっても女性は有難い」、サウジに工場進出している日本の生活用品メーカーによると「女性専用の作業エリアを設けたら、男性の3倍の業務効率にびっくりした」とのことです。

人前で顔を出せなくても「私の今を伝えたい」という女性の気持ちは私達と同じで、写真が数秒で消えてしまうSNSアプリを通じて口コミ情報が広がり、サウジ独特の女性消費者向けマーケティングの可能性が広がっているそうです。写真は現地の日本企業の皆様です。

 
サウジの国会にあたる諮問評議会を訪問し、女性議員の方々と意見交換させていただきました。日本の国会と違い、サウジの諮問評議会議員は国王による勅撰であり、議員150人の2割にあたる30人が女性です。お会いした4人の方々は気品と知性溢れる女性でした。サウジの女性の社会進出の始まりは、学校の先生やお医者さん、そして最近は工学系を専攻するリケジョも増えているようです。いま日本の公共放送の朝の連続ドラマで、日本で初めて女子大をつくった女性の物語が大ヒットしていることをご紹介しました。

 

 

 

その後、サウジアラビア外務省を訪れ、ジンダーン副大臣、トルキー副大臣と会談しました。会話のやりとりに精一杯で全く手をつけることができませんでしたが、会談のテーブルの上には美しいお花や可愛らしいお菓子が並び、手厚いおもてなしを感じました。緊迫した中東情勢のなかでのサウジのスタンスを伺い、地域の安定に向けて日本もG7主催国、国連安保理非常任理事国として尽力する旨を述べました。