活動ブログ

黒部の太陽

2015.08.11

黒部ダム・黒部川第四発電所を訪問しました。
のべ1,000万人の労働力をかけて、想像を絶する苦難を克服した世紀の大工事の様子は、三船敏郎と石原裕次郎の映画『黒部の太陽』にも描かれています。広大な自然と人間の叡智を実感する旅でした。

富山県側の宇奈月から長野県側の信濃大町までは、約60kmの行程です。富山側から行くと、黒部第一発電所、第二発電所、第三、第四…と開発の歴史を辿ることができます。
宇奈月駅から黒部峡谷鉄道のトロッコ列車。作業員の方々と同じ列車に乗せていただき、峡谷を20kmほど走りました。もうすぐお盆、工事で亡くなられた方々の墓碑にお花が供えられます。

 

 

欅平駅から竪坑エレベーターへ。昭和14年に資材運搬用に作られたもので、標高差200mを登りました。

 

 

竪坑上部から、上部専用鉄道で6.5kmを走りました。最後の500mが有名な『高熱隧道』です。昭和10年代、摂氏160度を超える灼熱の工事現場は、想像を絶するものがあります。

 

 

昭和38年に完成した『くろよん』黒部第四発電所。到着する少し手前のトンネルの中に、かつて紅白歌合戦で中島みゆきが『地上の星』を歌った場所があります。中島みゆきさんが仮眠をとった発電所の応接室のソファは、「みゆきベッド」と呼ばれて記念になっているそうです。

 

 

水力でタービンが回っています。ものすごい音と風圧です。

 

 

発電所からさらにインクラインで傾斜角度34度、斜距離800mを登りました。急勾配のケーブルカーのような感じですが、特殊な形をしていて、映画『エヴァンゲリオン』の中にも登場したそうです。

 

 

そして、ついに黒部ダムへ。

 

 

日本の国を興し日本人が生きていくために、どうしても電力が必要だと信じて人生を懸けた先人の方々と、困難な工事に粘り強く携わられた現場の方々の揺るぎない信念が、堅く厚い岩を切り拓き、そして大自然もまた人間の願いを受け容れてくれたのだと感じました。黒部は人々に灯をもたらしてくれるのと同時に、困難に立ち向かう人間にとって希望の灯を与えてくれます。