活動ブログ

タイの観光立国戦略

2014.03.06

タイといえば、タイ料理やタイ・マッサージ、遺跡やリゾートなどなど、一度は訪れてみたい観光地です。今日のインバウンド研究会では、タイ国政府観光庁東京事務所のマーケティング・マネージャーの方から、タイのインバウンド拡大の取り組みについてお話を伺いました。

近年、自然災害や政情不安を抱えるタイですが、2011年には日本の2倍ちかい年間2,000万人もの外国人訪問客が訪れています。また、日本を訪れる外国人は韓国・台湾・中国・香港で全体の65%を占めるのに対し、タイは幅広く様々な国からインバウンドがあり、3割近くをヨーロッパが占めるのも特徴です。日本もタイも、非英語圏で、欧米からの飛行時間が長いのは共通なのに、タイが観光に強い理由は何か、以前から疑問に思っていたところでした。

興味深かったのは、タイを訪れる観光客の多くがリピーターだということです。一度訪れた人にまた訪れてもらうための戦略として、「旅の目的」を、①歴史・世界遺産、②伝統工芸、③フェスティバル、④自然を体験、⑤リゾート、⑥タイ料理、⑦ショッピングの7つに分け、テーマ毎に主要観光エリアと販売する商品・サービスをパッケージ化して、分かりやすくPRしているということです。

また、マーケティングの方法も、旅行代理店やメディア、個人・企業に対してセミナーで宣伝するだけでなく、例えば日本では、エキスポやフェア、雪まつりなどのイベントに出展したり、静岡県や札幌市、仙台市と相互交流促進のための趣意書を取り交わすなど、自治体との交流も行っているとのこと、単にタイへの観光客の誘致という枠を超えて、日本の文化や地域の中に積極的に入り込んでいるということを知りました。

Two Way Tourismと言われますが、外国人に自分の国に来てもらうためには、相手の国のことをよく知る必要がある、インバウンド拡大のためには、アウトバウンドの拡大も必要、という新たな視点をいただきました。

次回の勉強会では、日本の良さを海外に知ってもらうための取り組み、日本のクールジャパン戦略の最新情報について、経済産業省と外務省からお話を伺う予定です。