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2024.05.31
自民党の女性活躍推進特別委員会(堀内詔子委員長)の事務局長を務めており、『女性版骨太の方針2024』に向けた提言をとりまとめ、林芳正官房長官に申入れを行いました。
今回の提言では、①企業等における女性活躍の一層の推進、②女性の所得向上・経済的自立に向けた取組の一層の推進、③(能登半島地震の経験を踏まえて)個人の尊厳と安心・安全が守られる社会の実現、を盛り込んでいますが、今年新たに踏み込んだ内容として、④あらゆる分野における政策・方針決定プロセスへの女性の参画、を加えています。
例えば生成AI。AIが活用するデータそのものにジェンダーバイアスがあるため、AIが意思決定するとバイアスが拡大してしまうという問題があります。
また、日本では働く人の44%が女性ですが、更年期症状や乳がん・子宮がんなど、女性特有の健康問題で仕事を諦めざるを得ない等の社会全体の経済損失が、年間約3.4兆円にも上るとの政府の試算があります。
また、車の座席やシートベルトの構造はそもそも男性を前提に設計されており、安全検査に使う人体模型も男性であるため、女性が事故にあった場合、重症を負う確率は男性よりも47%高く、死亡率は17%高い、というアメリカ運輸省の調査結果があります。男性にとっても、もしそれが大切な奥さん、娘さん、お母さんだとしたら、女性だけの問題ではないはずです。
あらゆる政策に女性の視点を取り込み、こうした問題をひとつひとつ解決していくことは、女性のためだけでなく、社会全体のためでもあります。これまでの女性活躍から進化した新たな取組に、さらに力を入れていきたいと思っています。