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2022.10.31

阿寒摩周国立公園視察③ 摩周湖 釧路湿原野生動物保護センター

川湯に続いて摩周湖を訪問。私が摩周湖を初めて知ったのは小学生のとき。ジャポニカ学習帳に「世界で一番澄んだ湖」と紹介されていました。今でも世界の湖の5本指に入る透明度を誇っているそうです。

昨年3月に、弟子屈町、北海道、地元金融機関、北海道エアポート株式会社、地域経済活性化支援機構(REVIC)、環境省が摩周エリアの観光資源磨き上げに向けて連携協定を締結。大幅に改修された新しいレストハウス「カムイテラス」では、屋上ではリクライニングソファーで湖と星空を眺めることができ、室内のカフェからもガラス窓いっぱいに広がる美しい湖が楽しめます。
将来的には、摩周湖釧路トレイルをオホーツク海や知床半島に至るロングトレイルへと結びつけるべく、調査や体制整備の検討が始まっています。

 

 

 

 

釧路湿原野生生物保護センターを訪問。シマフクロウやオジロワシ、オオワシなど絶滅のおそれのある希少鳥類の保護管理と、一般向けの展示が行われています。

 

 

 

「プロフェッショナル仕事の流儀」、「ソロモン流」などでも紹介された猛禽類医学研究所代表の齊藤慶輔先生がご説明くださいました。怪我や病気に罹ったり事故死した鳥を調べると、その原因のかなりの割合が人間によるものだそうです。自動車や列車との衝突、電柱の変電器での感電死、風力発電のプロペラへの衝突などなど。傷害を負い自然に帰ることができなくなった傷病鳥を安全な場所で終生飼育したり、人工建造物との衝突を避けるための装置の開発や実験などが行われています。
齊藤先生は20年にわたってこの仕事に従事されているとのこと。野生動物への深い愛情だけでなく、自然や生態系すべてに対する強い使命感が伝わってきました。

 

 

 

近年、企業や組織の活動がもたらす自然へのリスクが深刻化していることから、国連の機関やWWFなどを中心に自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)が設置され、金融機関や企業に対して、温暖化対策だけでなく生物多様性保全についても情報開示を求める動きが広がっています。経済と環境は相反するものではなく両立してこそ繁栄が得られるものであり、足元で抱える課題にひとつひとつ真摯に取り組み、克服していく必要があります。

 

子供の頃からずっと東京で生まれ育った私にとっては、阿寒摩周のケタ違いの大自然にただただ圧倒され、人生観が変わった2日間でした。一人でも多くの方に『国立公園満喫プロジェクト』を体感していただきたいと願っています。

 

阿寒摩周国立公園視察① アトサヌプリ トレッキングツアー

https://miki-yamada.com/blog/10688.html

 

阿寒摩周国立公園視察② 弟子屈町 川湯地区の再生

https://miki-yamada.com/blog/10699.html