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2022.10.21
幕張メッセで開催されたIT・エレクトロニクスの国際展示会『CEATEC(シーテック)』に行ってきました。子どもの頃に父に連れられて行った『東京エレクトロニクスショー』は、時代の変遷とともに名称が変わり内容を進化させ、近年は超スマート社会、Society5.0の実現がテーマになっています。一昨年と昨年はコロナ禍のためオンライン開催となり、リアルでの開催は3年ぶりとなりました。
会場に入って驚いたのは、制服の高校生が数多く来ていることです。10万人の来訪者のうち約4千人は学生とのこと。日本はデジタル人材が圧倒的に足りないと言われていますが、デジタル分野の仕事を志す若い方々の姿をとても心強く感じました。
写真は世界最先端の超電導モーター。私の父は大型プラント向け産業用モーターのエンジニアでした。いま世界最先端の超電導モーターは従来の10分の1以下に小型化・軽量化され、このモーター2つでジェット機が飛ばせるほどの高出力。しかもCO2排出ゼロ。
同じメーカーでも、昔と今では製造しているモノが全く違う、という例も少なくありません。かつてはカセットテープで有名だったこの会社は、磁気の技術を活かして、振動するタッチパネルや風力発電のプロペラなど新分野に進出しています。
現在、私は環境副大臣を務めているため、グリーンデジタル分野を中心にご案内くださいました。2050年カーボンニュートラル実現に向けて、企業に対しCO2排出量の見える化と削減、情報開示が求められていますが、排出量把握にはデジタル技術が不可欠であり、デジタルなくしてグリーンなし、と言っても過言ではありません。
日本は何かと「遅れている」と言われがちですが、3年ぶりにリアルで最新技術を目の当たりにして、日本のグリーンデジタルの未来の可能性を実感し、明るく前向きな気持ちになることができました。